アメリカの司法試験と日本の司法試験の違い | 中小企業の顧問弁護士サイト
1 アメリカの司法試験は日本の司法試験の10分の1以下の勉強量で合格できます
私も小室さんと同じく日本の司法試験を経ずにアメリカの司法試験に挑戦しました。
良く言われるのですが、アメリカの司法試験は日本より相当に簡単です。具体的には、ゼロからスタートでも、3ヶ月必死に勉強すれば合格できます。
私も3ヶ月間1日15時間必死で勉強したら合格できました。そのとき、後述のように英語対策の比重が大きかったことと、私が日本で民事訴訟法(民訴)と刑事訴訟法(刑訴)の履修していなかったことから
アメリカの民訴(New York Civil Procedure)と刑訴(Criminal procedure)に大変苦労したので、もし私に帰国子女並みの英語力があったり、日本の司法試験に先に合格するほど法律の基礎をしっかり勉強していたら、もっと楽に合格できたと思います。
これに対して日本の司法試験合格には早くても3年(予備試験合格に2年、司法試験に1年)はかかりますから、アメリカの10倍以上勉強が必要です。
アメリカでは、日本で法学部を卒業している場合はロースクールの1年コース(L.L.M.)を終了すれば司法試験の受験資格を得られます。
日本の法学部をでていない場合はアメリカ人と同じ通常の3年コース(J.D.)を経ないと司法試験の受験資格を得ることができません。小室さんは日本の法学部を出ていないので、3年コース(J.D.)に留学されるようです。
ロースクールの1年コース(L.L.M.)は、ロースクールの3年生にあたり、破産法や銀行法等の専門法のみを学びます。憲法、民法、刑法、民訴、刑訴のような司法試験受験科目は1年コース(L.L.M.)では学びません。
9月に入学し翌年5月にロースクールを卒業すると、そこからアメリカの司法試験予備校(BAR BRI)に通って、司法試験受験科目をそれこそ一から勉強し、8月上旬(現在は7月)の司法試験(択一と論文)を受験し11月頃に合否発表があります。
したがって1年コース(L.L.M.)卒業生は、3ヶ月で試験科目すべてを一から勉強する必要があります。3年間勉強したアメリカ人の合格率は5〜7割くらいのようです。
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