何をいっているのかというと、電気自動車の話です。
書き手の意図がどこにあるのか分かりませんが、「日本の自動車メーカーはいまだに電気自動車に注力せず、ハイブリッド車と水素自動車(燃料電池車)にこだわっている」という主旨の記事となっています。
(アンカーが勝手につけたタイトルかもしれませんが)「韓国産の自動車」について書かれた部分を以下に引用してみます。
(略)
この文のどこに「韓国製EVが欧州を制し」た内容があるのでしょうか。
「欧州の感性を取り入れたデザインと、EV専用プラットフォームに基づく完成度の高いパッケージングで注目を集めている」と書いてあるだけです。
書き手(あるいはアンカー)の理解とは異なるでしょうが、韓国産の電気自動車は欧州を制してなどいません。
Money1では先にご紹介したとおり、そもそも韓国産自動車は北米市場に偏重して輸出されています。EU市場では好調かというと、まったくそんなことはありません。
実際、韓国の産業通商資源部が「2024年の自動車産業動向について」という総括を2025年01月16日に出しています。以下がその資料ですが、総括部分を和訳してみます。
![「韓国製EVは欧州を制し」ていません。[5/31] [昆虫図鑑★]->画像>2枚](https://money1.jp/wp-content/uploads/2025/05/sozai_12204_img.jpg)
(略)
産業通商資源部が自分で述べているとおり、2024年、韓国の自動車産業は「708億ドル」を達成し、2年連続で700億ドルを超えましたが、その原動力となったのは「ハイブリッド車」なのです。
対前年比で45.8%も増加して、113億ドルの輸出金額を達成しました。
あれっ? 韓国自動車メーカーが全振りした電気自動車は?――です。
傑作なことに韓国内でもハイブリッド車が対前年比+32%という増加率となっています。
では注目の欧州を見てみましょう。この産業通商資源部のリリースには主要輸出先別の業績も出ています。以下をご覧ください。
![「韓国製EVは欧州を制し」ていません。[5/31] [昆虫図鑑★]->画像>2枚](https://money1.jp/wp-content/uploads/2025/05/sozai_12205_img.jpg)
(略)
2024年01〜12月累計で韓国のEU向け自動車輸出は「80億5,800万ドル」で対前年比で「25.4%」も減少しています。EU以外の「その他欧州」は「±0.0%」で変化なしです。
もし韓国産の自動車が欧州を制しているのなら、EU域で25.4%も減るわけがないでしょう。
では金額ではなく台数ベースで見ると、どうなるのか?
韓国の誇る『現代自動車』と『起亜自動車』を足したシェアはどのくらいあるのでしょうか。本当に欧州を制しているのでしょうか?
『ACEA』(欧州自動車工業会)が公表した2024年の新車登録統計(乗用車+小型商用車)によると、韓国の主要自動車メーカーである『現代自動車』と『起亜自動車』の合計販売台数は 106万3,517台でした。
この結果、2024年通年におけるEU全体(加盟国およびEFTA含む)の新車市場に占める両社合計の市場シェアは 約8.2%となります。
計販売台数(『現代自動車』+『起亜自動車』):106万3,517台
市場シェア(EU全体):8.2%
韓国産の自動車は「欧州を制している」のでしょうか。
※この「8.2%」は『聯合ニュース』も報じていますので、ウソだと思う方は以下の報道を確認してください。
⇒参照・引用元:『聯合ニュース(英語版)』「Hyundai, Kia’s annual European sales down 3.9 pct to 1.06 mln units」
(吉田ハンチング@dcp)
https://money1.jp/archives/149369
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http://2chb.net/r/news4plus/1748632595/