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西條八十作詞、古賀政男作曲。 慰問品として戦地に送られたレコードが前線の兵士の間で大ヒット。その後内地でも広く愛唱されるようになりました。明日をも知れぬ身の戦地でこの歌を聴いた兵士の胸中いかばかりであったでしょう。 『故郷を懐かしく想わない者などいるだろうか ( いや、いない ) 』という意味の文語調反語表現のタイトルは、西條八十のこの詩に対する強い思い入れを感じます。 歌詞２番の『ひとりの姉が嫁ぐ』というくだりは、姉を持つ西條と古賀共通の、切なくも懐かしい想い出だそうです。 古賀は自らもマンドリン、ギター、大正琴などを演奏するプレーヤーでもあるためか、この曲のように前奏や間奏が凝ったメロディーの曲がたくさんあります。 流れるような16分音符が美しい古賀メロディーを代表する望郷の歌です。