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G20財務相・中央銀行総裁会議に出席した日本銀行の植田和男総裁は2％の物価目標の達成はまだ見通せる状況ではないとして、早期の大規模緩和策の修正には慎重な考えを示しました。 日本銀行　植田総裁 「物価目標の持続的、安定的な達成が見通せる状況になっているかどうかという質問だが、私の考えでは今のところまだそこまでには至っていない」 　植田総裁は物価目標の達成を実現するためには、春闘で賃金の上昇が確認されることが1つの大きなポイントだとして、マイナス金利の解除など大規模緩和策の早期修正に慎重な考えを示しました。 　物価目標を巡っては、日銀の高田審議委員が先月29日、滋賀県で「2％の物価目標の実現が見通せる状況にある」と発言したことを受け、市場では大規模緩和策が早期に修正されるのではないかとの観測が広がり、一時1ドル＝149円台前半まで円高が進行しました。 　植田総裁の発言は高田審議委員の発言の火消しをした格好で、その後、円相場は1ドル＝150円台前半まで戻しています。 　一方、G20会合はロシアのウクライナ侵攻の文言を巡る対立から共同声明を採択できず、議長総括にとどまり閉幕しました。 [テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp